日本は、一年を通して四季があり梅雨があります。
また、季節によって
台風がよく日本本土を上陸します。
よく天気予報をテレビでみると
「台風の進路予想」の図を
天気予報士が出して、
説明していますよね。
どうやって
台風の進路予想が
わかるのでしょうか?
まさか、
「台風さん、どこへお向かいですか?」
などと聞くわけにいきません。
台風の進路予想はどうやるのか?を中心に
台風に関係することを紹介していきたいと思います。
台風の進路予想のナゼ?
よく天気予報で台風の進路予想の図がでますよね。
どうやって台風の進路を予想できるのでしょうか?
まず、
台風の進路と密接に関係のあることから見ましょう。
そうすると
「気圧」との関係がやはりあります。
「気圧」とは、
地形でいうと高いところと低いところがありますよね。
高いところには、「高気圧」があります。
低いところには、「気圧の谷」があります。
そして、
それは水の流れで例えると、
高いところから
低いところへと
自然に流れていきますよね。
季節風にしても
高いところから
低いところへ流れるように吹いていきます。
「台風」は、
このことと同じで、
気圧の
高いところから
低いところへ向かって行きます。
もちろん、
台風の進路を決めるのは、
この「気圧」だけではないのですが。
「台風」は、
その他に大気圏における
いろいろな風の影響も受けているのです。
大気圏の比較的高い位置で吹いている
「偏西風」や「貿易風」の
影響も受けているのです。
大きく空を吹いている風を分類すると、
同じ方向を向いて一年中吹いている
「恒常風(こうじょうふう)
と、
「季節風(モンスーンとよくいいますね)」という
夏と冬で吹く風の向きが変わるものがあります。
この2種類があるのです。
先ほど出てきた、
「偏西風」、「貿易風」は
1年中ほぼ同じ方向に吹く恒常風なのです。
「季節風」は、
その名の通り
季節によって風向きが変化します。
「台風」は、それ自体が回転している?
「台風」には、
推進力(すいしんりょく)があるのですね。
このことも「台風」の進路に関係して来ます。
(渦:ウズを巻きながら進んでいる)
いろいろな事柄が関係し、
台風の進路が決定されるいるんですね!?
さらに細かいことをいうと、
台風は、空の
高い位置の風の影響や
低い位置の風の影響を
受けることで進路が変わって来ます。
台風の進路は季節によって特徴があり違う!?
台風の進路は季節で。
6月や10月頃は!?
台風の向きは日本の南海上を東から西へと流れていきます。
(ニュースで見るとTVの画面の右から左に行く感じですね)
6月は梅雨時にあたることが原因です。
その時期は、台風が
日本の本州に近づく可能性が大きいと考えて下さい。
7月や8月の頃は!?
太平洋高気圧が広く日本の本州まで張り出して来ます。
ですから、
その時期は、
台風は九州を北上しながら日本海上空の東へ向かいます。
(よく九州・四国あたりで右に曲がって本州に行く感じです)
9月頃は!?
太平洋高気圧が少し弱まるのが原因で、
日本の紀伊半島や関東の南部の地域へ向かいます。
(日本のど真ん中あたりに来る感じですね)
台風の進路予想は誰が!?
現在では、気象衛星があるように
非常に気象庁によってスーパーコンピューターを使用し、
台風の進路を正確に予想することができるようになりました。
主に次の事をスーパーコンピューターに入力するだけで分かるようになりました。
①1時間ごとの台風の位置情報。
②3時間ごとに24時間先の台風の位置情報の入力。
③6時間ごとに72時間先の台風の位置情報を入力する。
という順番でデータ入力していくだけで分かるのです。
最後にスーパーコンピューターから出た解析データを気象予想士が総合判断して、
「台風の進路予想」となるわけです。
台風の大きさや強さは?
台風の大きさや強さは、
その風速を元にして決めます。
よく天気予報で、
「ヘクトパスカル」という言葉を聞いたことがありますよね。
表す単位は、「hpa」です。
これは気圧の単位にもなるのです。
台風の大きさを表す単位は?
台風の大きさは、
「風速域」の半径で分類されます。
風速域の半径というのは、
風速15m/sの風が吹いているところ。
さらに、
暴風域というのは
風速25m/sの風が吹いているところ。
「m/s」という単位は?
m/sというのは、
1秒間に空気が風となって移動する距離の事です。
通常、風速15m/s以上の半径が、
1.200km以上から300km未満のときは小さいといわれます。
2.300km以上から500km未満のときは中ぐらいといわれます。
3.500km以上から800km未満のときは大きいといわれ注意が必要です。
4.800km以上の際は、 非常に大きい場合が多く、避難、警報が出ると思います。
台風の強さを表す単位は?
台風の強さは、
熱帯低気圧のことで、
その「風速の強さ」で分類されるのです。
33m/s(64ノット)以上から44m/s(85ノット)未満は、強いです。
44m/s(85ノット)以上から54m/s(105ノット)未満はとても強いです。
54m/s(105ノット)以上は非常に強いです。
警報が出ると思います。
階級 | 最大風速 |
---|---|
強い | 33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満 |
非常に強い | 44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満 |
猛烈な | 54m/s(105ノット)以上 |
階級 | 風速15m/s以上の半径 |
---|---|
大型(大きい) | 500km以上~800km未満 |
超大型(非常に大きい) | 800km以上 |
1海里(かいり)=1852mなので、
1852メートル毎時ということになります。
さらに、
「海里(かいり)」とは、
長さの計量単位の事で、1ノットは、1852メートルです。
1852 m/h = 約 0.514 444 m/s となります。
ヘクトパスカルを使う場合
わたしたちが生活している中の空気には重さがあるのですね。
1平方センチメートルの面積の上には、
およそ1kgの空気が乗っていると考えます。
それを標準気圧=1013hPaと表します。
このヘクトパスカルは、
「気圧」を表す単位になります。
高いところほど
「気圧」は低くなります。
気圧が1013hPaより
高ければ高気圧になり、
低ければ低気圧ということになります。
風は、
高気圧から低気圧にかけて
流れ込んで吹いていきます。
これで大雑把な
「大きさ」
「強さ」
「気圧」で
台風を表すことができるのですね。
台風の過去の最大は?
日本に上陸した過去最大の台風についてみていきましょう。
それは、
「伊勢湾台風(いせわんたいふう)」と呼ばれています。
1959年9月21日に発生した台風です。
日本に上陸したのが
26日~から27日です。
この台風の被害状況は次の通りです。
亡くなった方は何と4,697名に及びます。
行方不明者は401名でした。
負傷だけでも38,921名に及びます。
家屋では、全壊36,135で、半壊が113,052にのぼります。
その他、床上浸水は、157,858件でした。
かなり大きな被害があったことがわかりますよね。
その強さは、
伊良湖(愛知県)では、
最大風速45.4m/sを観測し、
名古屋で37.0m/sで、
舞鶴では36.5 m/sを観測されています。
この台風は、
猛烈で超大型と言われています。
まとめ
台風の進路予想はどうやるのか?を中心に、
台風の強さ、大きさなどいろいろなことについて、
ご紹介しました。
いやーーーほんと天気予報の解説は難しいです、
なんせ専門用語が一杯で
「あーこっち来るんだ?」「強さは?」
なんて見てるんですけど、いつも忘れるんですよね。。
少しでも参考にしていただければ。。(*^^*)
台風の原理は、
水が高いところから低いところへ
流れるのと同じように、
気圧の引くところへ流れて向かうのが基本。
台風のあらわしかたには、
「m/s」、「ノット」、
よくテレビで聞く「ヘクトパスカル」があります。
これから9月から10月は、
日本へ上陸する台風が多くなる時期です。
台風は予め進路が分かるので
大型の台風が来ても大丈夫なように、
日頃から避難場所を初め、
食料などその時の対策を準備しておくと慌てずに済みますね。
天気予報を常時よくみて台風情報をえるようにしましょう。
最後までご覧頂き有難うございました。
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