食べても美味しい茶葉レシピって?
お茶を抽出した後の
「出がらし茶葉(ちゃば)」は食べられる?
新茶の季節ですね!
冬の間寒さに耐えたお茶の木は、しっかりと根に
栄養を溜め込み、春一番に新芽を伸ばします。
同じように春一番に出てくる山菜「ワラビ」や「フキノトウ」は
苦味がありますが、
食べると冬の間に体内に溜め込んだ
毒素が外に出て、体が目覚めると言われます。
そんな「生の茶葉」のレシピや
「出がらしの茶葉の活用法」を紹介したいと思います。
生茶葉は食べれるの?
茶畑に行って、
生の茶葉を摘んでそのまま口に
運んでも何も害はありません。
その年一番最初に伸びる一番茶の新芽は
とても柔らかいですが、山菜と同じく苦味があります。
それに、新芽には 販売されている緑茶にある
香りや味わいはありません。
ぶっちゃけ、
その辺で摘んだ草を食べてるのと同じ感じ。(笑)
生茶葉を美味しく食べるためのレシピ
ただの草を食べる感じって書きましたが、
草を食べるなら別に食べる必要ないよね~って
思っちゃいますけど、
実は茶葉には体に良い
成分がたっぷり入っているんです!
茶がガンに効くとか、脂肪を流すとか色々な
効果を謳った特定保健用食品も出ていますよね。
生茶葉の鉄板レシピと言えば、間違いなく
新芽(生茶葉)の天ぷらです!
私自身がこれは茶農家さんでふるまって頂いたり、
イベントなどでも作って食べたことがあります。
実は「レシピ」、なんて大げさなものはありません。
- 摘(つ)んだ生茶葉を軽く水洗い
- 水気をふき取る
- てんぷら粉等で衣をつけて揚げる
これだけです!
かぼちゃやサツマイモの天ぷらと全く同じ!
素材そのものを味わうんです!
揚げると草っぽさは無くなり、
あまり苦みも感じなく
なります。
他にも玉ねぎや人参などと一緒にかき揚げも
美味しいんです!
青菜と同じように食べることができます。
ただし、
青菜には入っていないカフェインという
成分が茶葉には多く入っていますので、
大量に食べると眠れなくなります。←経験者
生茶葉を食べることに関しては、
味云々(あじうんぬん)より
冬を耐え抜いた植物の強さや春が来たことの喜びを
感じるために食べるという印象かも知れません。
お茶を飲んだ後の出がらし(茶殻)は食べられる?
緑茶を飲んだ後に出がらし(茶殻)が残るけど、
柔らかそうだし、食べられそうじゃない?
と、お茶好きな昔の私は思いました。
レシピを調べていると、
あちこちで「出がらしを食べると体に良い!」とか書いてあります。
これは増々食べないわけにはいかない!と
様々なレシピを試してみました。
・ふりかけ
・出がらし(茶殻)と海老の中華風炒め物
・ジャム
等々
色々試した結果思ったのは、
スタンダードが一番美味い!
ってことでした。
普通捨ててしまう出がらし(茶殻)を食べるのに
スタンダードってなんじゃ??
と思う方がほとんどだと思うのですが、
あえてスタンダード
と言わせていただきます。
- お茶を飲む
- 急須から出がらし(茶殻)を取り出す
- 酢味噌や醤油をつけて食す
これだけ!!(笑)
ね?
スタンダードでしょ?
実はこれは、
春一番の新芽で作られた緑茶の出がらし(茶殻)
だからこそできる特権なのです。
一番茶は伸び始めてすぐに刈り取られます。
さらに、春の弱い日差ししか受けていませんので、
とても
柔らかい状態です。
日光が強くなる夏以降に摘まれた茶葉は葉がとても
固くなってしまいます。
試しに番茶などを同じように食べてみると違いがよく分かりますよ!
まずは新茶をお茶として抽出して飲みます。
しっかりと数煎味わった後、出がらし(茶殻)を急須から取り出し、
ちょっとだけ味付けをして食べます。
出がらし(茶殻)を食べることが体に良いと言われるには
きちんとした理由があります。
お茶の成分の中には
「水溶性」と
「脂溶性(しようせい)」が
あるのです。
「水溶性」はその名の通り、水に溶ける成分です。
よく言われるカテキン、カフェインなどがそれに
当たります。
「脂溶性」はお湯には溶けださない成分です。
例えばビタミンEや食物繊維等が含まれます。
お茶をしっかり味わった後で出がらし(茶殻)を食べる、
ということでお茶の栄養分をすべて体に取り入れることが
できるのです!
元々は薬として珍重されてきたお茶ですから、
体に悪い成分は何もありません。
※もちろん飲みすぎ、食べすぎはダメですよ!
お茶の出がらし(茶殻)を食べてみたい!という方は
まずお茶カフェなどに行ってみるのがおすすめ。
新茶の時期は食べさせてくれることも多いので、
味付けの仕方等を見習ってみると勉強になりますよ。
そのまま食べるってことは農薬は大丈夫?
農薬を使用して作られている緑茶は少なくありません。
農薬に厳しいヨーロッパに比べて農薬に対する意識が
日本は多少緩いというのも事実です。
日本では国が定める食品衛生法で残留農薬基準が
定められており、人が一生お茶を飲み続けても害がない農薬量を
最低限散布しています。
例え一年に一回、新芽の茶葉を数g食べたところで
その農薬で体に異常が出る、ということはおよそ
考えられないことです。
それでもどうしても農薬を一切摂取したくない
という信念があるのであれば、「無農薬栽培」
と書かれた茶葉を購入するようお勧めします。
個人的に無農薬の茶農家さんにお世話になっていますが
そのご苦労は計り知れないものがあります。
野菜にしてもお茶にしても、虫害によってその年の
収入が全くなくなるということだってあり得るのです。
無農薬にこだわるのはご自身の自由ですが、
流行や自分の体のため、というだけではなく、
農家さんへのリスペクトや自然を大切にする想いを
常に忘れないでほしいと私は思います。
まとめ
お茶は遥か昔から薬として珍重されてきた植物です。
茶葉を食べるというのは決して変な事ではないのです。
昔からミャンマー等の山岳民族の中には茶の木を育てて
茶葉を食べている人たちもいます。
飲んでも美味しい、食べても美味しいお茶はやはり
素晴らしいものです。
新茶があちこちで販売されるこの時期、美味しいお茶を飲んだ後には
絶対一回は出がらし(茶殻)も食べてみてください!
お茶の後はビールを手に出がらし(茶殻)をおつまみに。
緑茶には二日酔いを防ぐ効果もあるんですよ!
最高ですね!
是非是非、
春の恵みをまるごと摂取してくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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