ここ数年抹茶を使ったスイーツが大人気!
スーパーやコンビニでも所狭しと抹茶スイーツが
並んでいますね。
そういう私ももちろん大好きで、新商品が出ると
ついつい手に取ってしまいます。
抹茶を使用したレシピも数多く見かけます。
ヨーロッパやアメリカ等でも抹茶のスイーツは
人気だそうです。
抹茶も緑茶も日本を代表する商品となっていると
思うと嬉しいですね!
そんな「抹茶パウダー」を紹介したいと思います。
お茶と抹茶(まっちゃ)と抹茶パウダーはどう違うの?
日本茶大好き人間のわたし、コレよく聞かれます。
「お茶と抹茶と抹茶パウダーっていうのがあるんだけど、
何が違うの??」
だよねーーー!!!
私もいつも思うのです。
スーパー等でお茶の棚に並ぶこの三種類を眺めながら、
こりゃ違いがわからんよな…と。
結論から言うと、全部全く違うものです。
簡単に説明すると、そもそも製法が違います。
①お茶はいわゆる「煎茶(せん茶)」というもので、
茶葉を以下のように加工します。
摘む → 蒸す → 揉む → 形を整える → 乾燥
②抹茶は、
(日よけをした茶葉を)摘む → 蒸す → 乾燥 → 茎などを取り除き石臼で挽く
③抹茶パウダーは、
摘む → 蒸す → 揉む → (形を整える) → 乾燥 → 粉砕
②の抹茶は日よけをしているというところがポイントです。
茶葉の中に入っているテアニンというアミノ酸は日光を浴びると
カテキンという成分に変化します。
日よけをすることでアミノ酸を多く含む葉(碾茶と言います)を
原材料にします。
・アミノ酸は旨味
・カテキンは渋み
これが大きな味の違いなので、抹茶は旨味が多く、
煎茶や抹茶パウダーは旨味もありますが、
渋みも多いです。
さらに、抹茶パウダー(③)は日光を浴びてカテキンが豊富な煎茶(①)を
機械で粉砕したものがほとんどです。
テアニンが豊富な柔らかい葉を何時間もかけて石臼で挽きますので、
非常に時間がかかるのですが、とても細かく口当たりが滑らかな粉末に
することができるのです。
つまり、③の抹茶パウダーは②の抹茶ほどなめらかではありません。
また、煎茶にある渋みなども抹茶より含まれることになります。
細かい製法や生育方法等はここでは書ききれませんが、
違うものだということは覚えておいてください。
使い方のイメージとしては、
①お茶は急須で淹れる。
②抹茶は千利休がお椀でシャカシャカするもの。
③抹茶パウダーは寿司屋のお茶(あがり)。
という感じでしょうか。
※ざっくり過ぎて申し訳ないですが。(^_^;)
ただ、抹茶パウダーは最近あちこちで見掛けますし、
使い方によっては非常に便利ですのでご紹介していきます。
抹茶パウダーの代用としては何がある?
抹茶パウダーは主にお菓子やパンに使用されている
ことが多いです。
というのも、本物の抹茶は非常にお高いです。
通常の緑茶とは違い、日よけをした上でアミノ酸を増やして
碾茶という緑茶とは製法が違うものを作った上で
石臼で微粉にするという手間と時間が
かかっています。
それゆえ、価格が高いのは当然のことなのですが、
原価が限られているお菓子やパンなどに使うには
本物の抹茶はちょっと厳しいかも知れません。
さらにややこしいのですが、抹茶パウダーには
似た色彩の商品が多いです。
今回の代用、というのはお菓子やパンを作る場合に限って
意見させていただきたいと思います。
例えば以下の三種類なんてよく見かけます。
《抹茶ラテ》
これはわかりやすいかもしれませんね。
「ラテ」ですから、カフェラテなどと同様に
ミルク成分が入っています。
《緑茶・グリーンティー》
グリーンティ、なので緑茶のことを指します。
でも、外国の方がグリーンティと聞いたら、緑茶なのか
抹茶なのかわからないと思います。
日本人ですら正直よくわからない現状です。笑
商品によって表記が異なると思いますので一概には
言えませんが、恐らく抹茶パウダーと同じ
製法で作られているものが多いのでは
ないかと考えられます。
《青汁》
最近ますます消費者を混乱させるのが、
抹茶パウダーに青汁やクロレラが入っている
ものがあることです。
ここで簡単にまとめ。
抹茶と緑茶は「茶の木」から作られています。
青汁は「野菜」から作られています。
クロレラは「クロレラ(藻)」から作られています。
代用できるわけないでしょー!(# ゚Д゚)
味も全く違うものだから!!!
・・・という訳で、抹茶パウダーの代用となるのは
《緑茶・グリーンティ》かと思われます。
ただし、《緑茶・グリーンティ》と記載があっても
様々な商品があるのが事実です。
自分が何のために、何を作りたいのかを
しっかり見極めてから購入するようにしましょう。
お菓子の味は抹茶味にしたいのか。
緑色になればそれでよいのか。
健康効果を求めるのか。
等々。
抹茶パウダーの値段ってどんな感じ?
うるさく言っていますが、
《抹茶パウダー》と《抹茶》は
違うものです。
あくまでも目安ですが、
- 抹茶は普通クラスでも20g1000円くらい
- 抹茶パウダーは20g200円くらい
です。
抹茶パウダーは抹茶の五分の一くらいの価格で
販売されています。
なぜか、というのもすでに前述してますが、
かかっている手間が全く違うからです。
従来の正統な抹茶を長年作っておられる方は
今の抹茶ブームで《抹茶まがい》の商品が、あたかも
抹茶として売られていることを憂いておられました。
実際《抹茶》の定義を茶業界で正しく見直ししたのは
近年のこと。
まだまだ《抹茶ではない抹茶》が多いのは事実です。
安いから、本物の抹茶を知らないから起こっている
悲しい現実だとおっしゃっていました。
是非丁寧に作った碾茶(てんちゃ)を石臼(いしうす)でじっくりと挽いた
本物の《抹茶(まっちゃ)》を飲んでほしい、と。
日本の伝統である抹茶のことを少しでも知ってほしいと
私も思います。
文字で伝えるメッセージティーバッグ
抹茶パウダーのオススメの使い方は?
とはいえ、
抹茶パウダーはお菓子を作るには
最適なのです。
茶道を行う場合は正統な抹茶を使用する必要が
ありますが、お菓子の場合は抹茶パウダーの
方が向いています。
私の経験からですが、正統な抹茶をお菓子に
使うと色あせがしやすいのです。
焼き菓子に高級な抹茶を使った時に、とても
美味しくできたのですが、切り口が残念ながらすぐに
茶色に変色してしまいました・・・。
そして
抹茶パウダーの方が味がしっかり出る!
抹茶パウダーは煎茶を粉砕しているものがほとんどなので、
カテキンも豊富でお菓子の甘味にお茶の味が負けないのです。
それから諦めて食用には抹茶パウダーを代用するように
なりました。笑
抹茶パウダーを使用したレシピは色々ありますね。
クッキーやパウンドケーキは薄力粉を一部抹茶に
変えるだけで十分です。
とても綺麗な緑色になりますよ!
これからの時期は抹茶プリンや抹茶アイスなども
抹茶パウダーを使用して作れます!
抹茶パウダーのオススメ!
個人的な抹茶パウダーのオススメはこちら!
★★★★
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原材料が緑茶のみとなっています。
裏の原材料を確認してみてください。
原材料を見てみるとクロレラや油脂が入っているものが
かなり多いです。
作る人の好みではあるのですが、お茶の味をしっかり
味わうには原材料が緑茶のみになっている
ものがお勧めです!
まとめ
抹茶と抹茶パウダーは見分けがつかないほど似ています。
まずは正しい抹茶について少しだけ興味を持ってください。
販売している抹茶の原材料を見るだけでも
色々な種類があることがわかります。
その上でご自身の力で抹茶を飲む場合と、
お菓子を作る場合等で使い分けてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました
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