家に急須はある。
煎茶もある。
おまけに煎茶に合うお菓子もいただいた。
でも、どう淹れたらよいのかわからない!
結局お菓子はそのまま食べちゃって、茶葉は
気づいたら賞味期限が切れている、なんてことは
結構みんなやってるもんです。笑
煎茶の簡単正しい淹れ方、飲み方、煎茶に合うお菓子
についてご紹介します。
煎茶(せんちゃ)の一番簡単で正しい淹れ方はコレ
今回は100g1000円ほどの一般的な価格の煎茶を
例にして淹れ方のご説明をしたいと思います。
煎茶を美味しく飲むには、
1、茶葉の量
2、湯の量
3、湯の温度と抽出時間
が大切です。
1、茶葉の量
煎茶碗に入る茶の量は50㏄~60㏄程度。
煎茶碗一杯に対して、
茶葉の量はおよそ
ティースプーン1杯(2g程度)と考えます。
2、湯の量
上述してますが、煎茶碗の量としては
50~60㏄ですので、
50㏄~60㏄×人数分 = 急須に入れる湯量
となります。
3、湯の温度と抽出時間
今回は高くもなく、安くもなく、現在販売されている
煎茶の中で一番一般的な価格帯のものを使用
するという前提ですので、
一煎目の湯の温度は70℃程度
がベストです。
また、煎茶は煎を重ねて飲むことができますので、
最初の一杯は70℃、二煎目は80℃、
と少しずつ温度を上げていくのが良いでしょう。
抽出時間は、
温度が低い場合は味の抽出に時間が
かかりますので、少し長めの40秒から1分ほど。
二煎目は温度が高くなるので、若干短くして
30秒ほど。
熱湯の場合はお湯を注いですぐに煎茶碗に移さないと、
苦渋くなってしまいます。
淹れ方を流れで覚えよう!
もちろんペットボトルを買ってきて飲むのが一番楽ですよね。
でも、基本の正しい淹れ方を覚えておくと、
簡単に自分好みの味が出せるようになるんです。
基本さえ覚えてしまえば、
あとはいくらだってアレンジ可能!
淹れ方を流れでご説明しましょう。
1、熱湯を人数分の湯飲みに入れる
2、人数分の茶葉を急須に入れる
3、湯飲みのお湯を湯冷ましにうつす
4、急須の中にゆっくりと湯を注ぐ
5、40秒から1分ほど待つ
6、湯飲みの色や味が均一になるように少しずつ回しながら注ぐ
熱湯をまず湯飲みに入れるのは?
これから注ぐお湯の量を
計量する意味と、湯飲みを温める意味があります。
さらに、一煎目は少し湯温を下げるためです。
湯飲みに湯を移すごとに、
およそ5度から10度、湯の温度が下がります。
※もちろん気温にもよりますので、おおよそです。
なんと、一石三鳥です!
さらに、「湯冷まし」という道具が急須とセットで販売されている
ことが多いのですが、読んで字のごとく、湯を冷ますための
道具です。
家にないことも多いので、その場合はマグカップでも良いですし、
丼でも大丈夫です。
お湯の温度を下げるだけに使います。
湯を急須に湯を注いだら、静かに待ちます。
時間がきましたら、
湯飲みに1⇒2⇒3⇒2⇒1⇒2⇒3という風に
まわしながら注いでいきます。
静かに抽出していると、
どうしても底の方に味が濃いお茶が
溜まりますので、まわし注ぐことにより、
湯飲みの濃さを均一に
することができます。
以上が一番簡単正しい煎茶の飲み方になります。
まずはこの淹れ方で淹れてみて、薄かったら茶葉の量を
増やす、渋かったらもう少しお湯を冷ます等の工夫を
すればOK!
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煎茶の簡単正しい飲み方は?
抹茶の茶道のように、煎茶には煎茶道があります。
煎茶道を学ぶ際には細かい作法があるのですが、
基本的に家で飲む場合は、
それほど気にしなくて
大丈夫。
ズルズルすすって飲むとか、失礼に当たらなければ
問題ありません。
お茶といったら、お菓子でしょ?
煎茶に合うお菓子はたくさんあります。
個人的には上生菓子(じょうなまがし)が最高!
色鮮やかで、
季節の移ろいを感じる日本伝統の和菓子は、
同じく日本で作られた煎茶にぴったり
合います。
美味しいお茶と和菓子があれば、話も弾みますね!
他には、こんな和菓子たちも!?
・饅頭 (まんじゅう)
あんこの優しい甘味は煎茶の一煎目の旨味とも
非常に合います。
一緒に食べてもお互いを邪魔しません。
・練り切り
白あんに砂糖とつなぎの山芋などを加えて練って細工を
しているお菓子です。
見た目がとにかく美しいです。
甘味はそれほどしつこくないので、二煎目の少し
渋みが多めの煎茶と一緒に合わせると丁度良いです。
・ようかん
ねっとりとした濃厚な味わいなので、少し温度高めの
渋みを多く抽出した煎茶によく合います。
煎茶の渋みが口の中の甘さを洗い流してくれます。
日本で生まれた煎茶と日本で生まれた和菓子は
やはり相性が良いものです。
もちろんショートケーキのような乳脂肪分の多い洋菓子
を煎茶に合わせることも可能です。
その際はやはり渋みがたっぷり入るように煎茶を淹れて
あげるとよいでしょう。
茶葉の量を増やしたり、少し温度を高めに
に淹れると、カテキンの渋みがしっかり抽出されます。
カテキンの渋みは脂肪を口中から流してくれます。
また、
煎茶道の作法としては、向かって左手にお菓子、
右手に煎茶を置きます。
また、一煎目を飲んでからお菓子を食べ、
二煎目をいただくそうです。
一煎目はお湯の温度を落として甘味や旨味を
出すように淹れています。
最初はお茶を存分に味わってから、
甘いものを食べてリセットし、
二煎目の少し渋くなったお茶で
お菓子の甘味を流し込む、という感じです。
お菓子とお茶のそれぞれ美味しい部分を引き出す
食べ方なのでとても理にかなっています。
是非お試しくださいね。
まとめ
いかがでしょうか。
煎茶の簡単正しい淹れ方、飲み方のご紹介でした。
淹れ方が簡単じゃない!と思った方もいらっしゃると思いますが、
2,3回やってみればあっという間に慣れます。
そして、正しいというのは正統な、という意味であって、
自分で美味(おい)しく飲める淹れ方を調整できるのが、
急須で淹れることの醍醐味(だいごみ)です。
基本の淹れ方さえマスターしてしまえば、
あとは
自分好みの味を出すことができるんです!
そして、
自分が飲みたい味の煎茶と煎茶に合うお菓子
でティータイムなんて、最高ですよね!
慣れてきたら、お友達を呼んでお茶会もいいですよ。
そんな時に参考にしてもらえればうれしいです!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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